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庭潤日記

植木屋の日々の出来事

チョキ鎌

チョキ鎌と呼ばれる道具がある

長い柄の先に チョキの形をした鎌が付いている

一見 何だか分からない ほぼ槍にしか見えない

そんな訳でこれは 今ではほとんど使われていない道具だ


何の道具かと言うと、植木の手入れに使う道具だ

木に登り、手を伸ばしても届かないところの枝をその鎌でさばくのだ

今では 高枝切り鋏という、便利な物があるので、チョキ鎌は絶滅寸前だ


昨年 そのチョキ鎌をある人よりいただいた

そして柄をつけて ここのところでようやく出番となった

使うのは初めてだ



それはそれは 実に調子がよい

梢が清々しくさばけていく

無理なく そのまま そのままの形に整っていく

細かい仕事ではない

遠目で見て、大体だ 大体良い

道具によって 庭木と一体になっていく気がする

とても気分良く 一日の仕事がはけていく




日が陰り 凛と澄み切った空に一番星が瞬き始める頃

乾いた枝のモミジ越し、ほどよく透けた赤松の梢が優雅に黄昏れていた










  1. 2016/12/19(月) 21:19:27|
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革で

昨日は 雨降りでした

なので 革細工


革の端切れで




切りばしケース1




右は古いの。



端切れでも、十分使える物が出来ます。








ハサミを腰に下げるためのケースですね。



切りばしケース2





あんまり上手ではないけれど

植木屋だからね

だいたい良いかな!ってところですかな。









  1. 2012/06/07(木) 21:06:04|
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はんてん




あたらしい半纏 買っちゃった。

現場に着ていく綿入れ10年は着たかなあ。

つぎはぎだらけでもうペラペラだ

もちろんまだまだ着るけど


あたらしいの買っちゃった、うれしいなあ!













  1. 2012/02/07(火) 18:22:44|
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草履









雪駄





おれが二十歳の時、京都錦市場の履物屋で買った草履。


何度かしか履いてないが大事な履き物
飾り気はないが、しっかりとしていてきれいだ
どんな職人が作ったのだろか


明日ひさしぶにおれの足と出会う


















  1. 2011/11/04(金) 17:59:43|
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地鏝 ぢごて

10日ほど前、京都に寄ったときのこと

ふっと思い出し、ひっさしぶりにと言ってもたぶん10何年かぶり
成瀬農機具屋さんに寄ってきた
鍛冶屋さんです

掘り道具やナタ、ハサミいろんなものが置いてある
もちろん手作りの物
我々植木屋、百姓には欠かせない鍛冶屋さんです


見ているだけでワクワクしてくる

前からほしかったバチという掘り道具とナタ鎌を買った
そして自分の道具袋を持ちあるってたのを思い出した

20年前の春、京都の久保造園で修業が始まったとき
初めに渡されたのが 地鏝と鎌
二つとも成瀬のモノ

おれの地鏝は15年ほど前交通事故に遭い柄がひん曲がってしまった
そのまま使っている

ちょっと見てもらおう

成瀬のおやっさんは直るという



おおーほんとかあ
バチやナタ鎌もうれしいが、このひん曲がった地鏝が直るのはもっとうれしい

名前と住所を書いておいてきた








それがとうとう昨日帰ってきた



























地鏝





どうだいこの地鏝、かっこいいだろー。ピッカピカだもちろん柄も直ってる



道具ってすごい職人ってすごい




使い捨てなんかクソくれえだ、ざまあみろと言ってやりたい

誰にだ?





道具があり職人がいる
職人がいて道具がある

その道具を作る職人
またその道具を作る職人



そして職人をを雇う施主がいる






それで十分だ







成瀬さん ありがとうございます
















  1. 2011/10/02(日) 18:39:48|
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