手放す 大切なもの
大切なものを 手放すと言う事は、並大抵な事ではない。
ありがちに考えれば 縛り付けておきたい。
そもそも おれは欲深い、米粒一つも人にあげたくないほどに。
しつけの出来ていない犬の様だ。
そんなおれに 大切なモノを手放す縁に恵まれた。
庭の材料だ。
十数年かけてコツコツと集めた 心のこもったもの。
なんでこんな事しなくてはならないんだろうか。
なんとか 手放さないようあがきまくった。
地方へ行った帰りに積んだ石材
現場ででた粘土
庭木の手入れのたびに集めて割った薪
現場のあまりの煉瓦クズ
いわゆる 名の通った石から、人の見向きもしないもの。
細かいモノから大きなもの あげれば数え切れないが、すべて覚えている
庭を造るにおいて使えないモノは何一つ無い
しかし それを持ち続ける縁は無かった、手放さざるを得ないようだ。
今年に入り コツコツと手放していった。
沢山のヒトに助けられて 沢山のありがたい やさしいご縁により、彼らは放れていった。
助けてくれた皆様 この度ご縁のあった方々、本当にありがとうございます。
コツコツと進めてきた この行いも後わずかになってきた。
なんだか どんどん楽になっていく。
おれは 何に執着していたんだろうか。
執着 七、八年前だったか一つの絵本を見た
般若心経の絵本
その中に執着するなと書いてあった。
「えっ!何を言ってるの」
いかに執着するかにがんばっていた。
庭造り 材料 仕事。 集中集中、執着執着。
執着しなくて何が出来る。 そう思っていた。
今 その執着心を少し手放すときがやって来たようだ。
身軽になってきた
何かが見えそうな気がする、もちろんまだ全然見えないが。
そう そもそも おれは何も持ってはいなかったんだ。
たまたま そこに彼らがいただけだ。
何が見えてくるんだろうか
本物が見えてほしい
- 2013/03/06(水) 20:31:17|
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