庭潤日記

植木屋の日々の出来事

春の思い出



久しぶりに、明るいうちに帰ってきた

実家の庭のまのびしたドウダンツツジが白い花を静やかに満開にしている

始めて造った庭のお客さんのとこから引き上げてきたものだ

そうか あれから18年たったのか



今日は武蔵野は日がさしておらず、それほど温かくはないが、春の柔らかい風がやさしい

その春のにおいを感じ、ふとよみがえってきた事がある

五感が思い出した


 心の中の鎌倉


14年前のちょうどこの季節そこにいた

20代後半のおれは、そこで働き 酒を飲み はしゃぎ 沢山のことをそこで感じた

言葉では言いつくせない沢山のことを

季節というものはそんな事も思い出させる力があるようだ

あれは何であったのであろうか


西暦2000年の神宮外苑での出来事だ


何だか今日はあの頃を思い出しなつかしい気分になってしまった

おれはあまり「思い出」という温泉にゆったりとつかる方ではない

そうなのだ

もともと、と言うかどちらかと言わず、風呂に入ってゆっくりとしている時間が好きではない

そんな暇さえあれば カツブシでも削って出汁でも取った方が良い

比喩ではない

昆布をゆったりとした温度で煮出し その間にカツブシを荒削りにし 大根を下ゆでする

そして昆布をとりだしてからカツブシを入れて出汁を取る

薄味を付けてから 大根を入れて煮込む

次の日 もう一度煮詰めて 冷や酒(冷や酒と言えばそのまま置いていた酒のことだ、最近の奴らは冷やした酒のことを

冷や酒とこきやがる、それは冷酒だ)を土の中から拾い出した蛸唐草の染めつけの蕎麦チョコに、どぼどぼっとそそぎ

大根をガブッといただき 酒をキュッといく

風呂なんか入る暇があったら んっ、寝る暇があっら そんな事していた方が楽しいに決まっている

しかし 大根の時期も過ぎた

旬はそれこそタケノコだ

カツブシどころか初鰹だ

良い時期だ


思い出どころではない

















  1. 2014/04/21(月) 18:39:00|
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