庭潤日記

植木屋の日々の出来事

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深大寺界隈にて




深田真工房 深大寺02








私は植木屋を生業としています

植木屋とは、お庭の手入れはもちろんですが、庭造りもします

さて 庭造りとは







天台宗の古いお寺さん、深大寺があります

あたりは、森があり水があり 畑があり、住まいがそれほど多くなくあります

そこに深田真工房さんが建てた家があります

私は今、その庭仕事をしているのです。


仕事をしていると、お寺から太鼓の音 法螺貝 鐘の音が聞こえてくるとても静かなところです

現場は裏露地ですが、ご近所の方なのかお参りの方なのか、ときおり通りを過ぎていきます

いや、過ぎていかず、立ち止まってくれるのです

そして ありがたいことに関心を寄せてくれて、声をかけてくれるのです


先日のこと、

「いや〜 本格ですね」

「いや だいたいですよ。
 ほら こんなとこはみ出しちゃって、だいたいですよ。
 私は植木屋ですからね」

「じゃあ 庭も造ってるんですか」

「ん、いや これが庭です、私がやってるんですよ」

「えっ、そうですよね。えっ、植木屋さんが土塀作るんですか」

「そうです 植木屋の仕事ですよ。だからほら だいたいですよ」


困っていました。

そうかも知れません、でも本来 土塀も庭仕事なのです。

植木屋の仕事は百姓仕事


お百姓さんは、すごいです

宇和島湾の先に遊子という所がある

そこに絶壁のような段畑がある

そこを通りかかったとき 当時、大正生まれのお百姓さんが段畑の石積みを積み替えていた

「すごいですねえ」

「すごいもんとちがう 普通で」

山陽と山陰の中程 広島県の庄原あたりだったかな

山間の畑の中に小屋がたっていた

なんともその景色に溶け込んでいる

真っ直ぐとは言えない山から出してきたであろう丸太で組んでいて

その辺から集めてきたであろう玉石が、土壁の腰の中頃まで積み上げられている

野良仕事をしているおばあちゃんがいた

私は畑の畦を走っていき

「すごいですねえこの小屋」

「なにがぁ こんなもん」

奈良には土塀がたくさんある

穴師と言うところがある

土塀越しの畑で野良仕事をしているおじいさんがいた

「昔は こんなモン下地は自分らあでしたもんやで、仕上げだけ職人さんにしてもおたもんや」


お百姓さんはすごい

何でも出来る

石も積むし 材木も組むし 壁も塗る

縄もなうし 山も切るであろう


私達植木屋は、そんなかけらを庭の中で行う

私はそれを生業として、ごはんをいただいているのです。











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  1. 2015/03/23(月) 20:50:20|
  2. 思い|
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