その日は突然やってきた
帰り道、狭山丘陵からよく熟れ上がった果物のようなまあるい月がゆったりとあがってきた。
今日だ。
すぐに柳さんに電話をした「今日これからでもいけますか?」
快く返事をしてくれた。
わたしにとってパソコンなんて、まるで虫しかさわったことのない子供に学者の論文を見せられたような世界
なようなもんだったはずなのに、引っ張り込んだ人がいる。
枕流さんだ、9年前当時ノートパソコンなんて見た事なんてさらさらで、
その物体がなんなのかもわからない。
みんなの中心にあるそれを見て、「なにそれ?」
「ぱそこんだよ」「えーそれが?まあでもおれには関係ないな」
「ちょっと待って塩野君、君はクリエイティブな仕事目指してるんでしょ、それじゃ頭ごなしに関係ないっておかしいじゃん、まずやってみてからいってよ」
おおお すごいこと言う、当然だ。
少しだけさわってみよう。
庭を志すわたしにとってパソコンは今でもあまり使いたいものではない。
できれば、庭の軒先からしたたる雨粒の音を聞いていた方がよい。
どちらかといえば興味があることは、そこに行って自分の目で確かめたい方だ。
でもどうやら、こちらの方にもなにやらあるらしい。
みんながうまいこと使ってるんです。
おれもやってみたい。
柳さんと知り合えたのは、一年半ちょっと前の昨年の正月だ。
そのころ、急に恥ずかしながらホームページがつくりたくなってきて
だけどもどうして良いやら困っていたところ
秋田県、福岡造園の福岡徹さんがすごい人がいると紹介してくれたんです。
長野県で色々なデザインをてがけている、工房ジネンの柳さおりさん。
電話一本で決まりました。間違いないこの人は本物だ。
柳さんはデジタルをアナログであつかっているんです、もちろんパソコン操作の話なんかじゃない。
人間がです。じっくりと理解してから仕事をする。
こういう植木屋にならなければいけない・・・まあ、そんなことはここではどうでもよくて、
とにかくすごい、完全にわたしの思っていたものよりずっとずっとすごくてきれいなホームページが出来上がったんです。
しかも一年半も掛けて、ほんとうにありがとうございます。校正を手伝っていただいたライターの平田さん、すごく気に入っています、ありがとうございます。
この縁があることがなんてすばらしいんだろう。
これからこれにのって楽しい人たちと知り合えたらどんなにすごいか。
そして全国の仲間ともっともっと刺激し合い、がんばっていきたい。
みんな、がんばろう!
- 2010/07/30(金) 00:12:48|
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