若葉の香る野山
ちいさな神社
村の守り神
しとしとと春雨が降る中、年寄りに付いて向こうの神社に歩いて行く
向こうから ひとり向かえに来てくれた
「こっちはだあれもいねえからよぅ そっち行ってみんべぇと思ってよぉ」
「そっちはしねえだと 雨ふってんからよお こっちだけだとよぉ」
「そおかよぉ じゃあそっち行くべぇ」
しっとりとした山がのどかな間をつくってくれる
向こうの神社に着くと 大勢がせっせと支度をしている
あすは祭りだ
みな役に分かれ支度をする
むか〜しっから伝わった通り支度をする
でこぼこの畳、傾いた柱、トタン屋根、ガラス戸
そう言えば 小さい頃はこんな家がたくさんあったけな。
うちもそうっだったけか
この場は昭和のまんまだ
こと細かく そしておおらかな、なんでもない なつかしい間がここにある
あすは祭りだ
村だけの祭り
あすはきっと晴れるだろう
- 2016/04/28(木) 17:58:14|
- 何でもないこと|
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